ところが平成の大合併で、その周囲に「山梨市」「甲斐市」「甲州市」「中央市」が乱立した。これはちょっとひどいと思う。 この諏訪大神社があるのはこのうち「甲州市」であるが、大合併以前は「塩山市」だった。これが勝沼町などと合併して甲州市と改めたものである。一帯はブドウや桃の果樹園が広がり、勝沼ワインなども知名度があるのだが、塩山市側としては「勝沼市」はダメだったのだろう。「塩山」に全国的な知名度があったとは思い難いが・・・。
「四方の山」は、平安時代の『古今和歌集』では「志保の山」と詠まれている。そのなかでも特に有名な和歌に次のようなものがある。 志保の山 差出の磯に住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞ鳴く
塩山は、特に甲斐武田氏(武田信玄・勝頼)と縁が深い。武田家の菩提寺である恵林寺は塩山にある。ここは織田信長が武田氏を滅ぼした時に最期まで抗い、焼き払われた。その際に快川紹喜が叫んだという「こんな炎などなんともないわ!むしろ涼しいくらいじゃ!わっはっは!」というセリフは、「心頭滅却すれば火もまた涼し」という名言として今も伝わっている。(言うまでもないが、実際には涼しいどころか焼死している。)
上で書いたように、地名「塩山」の直接の由来は「志保の山(塩ノ山)」の麓にある向嶽寺である。 そしてその向嶽寺の境内に秋葉神社がある。 ![]() ![]() ![]() 境内の忠魂碑。 【山梨県神社庁データ】
【関連寺社】 *秋葉神社(静岡県) 【参考資料】 ![]() ![]() 【リンク】 *神社探訪 狛犬見聞録・注連縄の豆知識(秋葉神社) * | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参拝日:2010年07月28日 |