東京から山梨県を経由して長野を目指す中央線は、甲府を出ると釜無川の左岸の段丘を通ってぐんぐん高度を上げていく。小淵沢という駅に着く頃には標高870mに達している。小海線はそこから分かれて八ヶ岳の裾野の急勾配を登っていき、さらに500メートルも高い地点を目指す。そしていよいよ太平洋と日本海の分水嶺に差し掛かると、標高1375メートル地点。そこが日本国内の鉄道の最高地点だ。 ![]() この写真では、なんとなく向こうが下っているように見えるだろうか。線路脇の「22」と書かれた標識が斜め下を指しているように、たしかにここは下り坂である。向こう側は小淵沢方面であり、小淵沢から来ると、この踏切まで登ってくるとそこが最高地点、ということになる。 が、駅はここからもう少し先。あなたが乗り鉄と呼ばれる人々ならば、ここからあと2キロほど行ったところにある野辺山駅で降り、徒歩で引き返してこなければいけない。ここが最高地点ということは野辺山駅はそれよりは少し低い場所ということになるから、駅からはここまで上り坂だ。 ![]() 先程の場所が「最高地点」ならば、こっちは「最高標高の駅」だ。 野辺山駅側からも、線路は「最高標高地点」へ向けてほんの少し登っている。 ![]() しばらく高原のハイキングを楽しむと、最高地点の石碑が登場する。 ![]() ここはいわゆる鉄オタの人々の聖地になっており、巡礼者も多いのでお店もたくさんある。 ![]() 私も長野といえば! ということでおやきを食べる!中身は野沢菜だ! この場所でおやきを食べ、高原牛乳を飲んで振り返ると、鳥居が見える。 ![]() 鉄道最高地点神社(鉄道神社)である。
私もそういう名前だと思っていたが、 あらためてよくこの石碑を読んでみると「鉄道最高地点神社 」と書いてある。 と、いうことで、このページのタイトルは鉄道最高地点神社としてみた。 ![]() この通り社額には「鉄道神社」と書かれているので、 それが社名だと思うのも無理も無いだろうし、 別にどうせ宗教法人として登記しているわけでもないだろうから、 別にどちらの名前でもいいのだけれど。 ![]() 他人の絵馬を晒すのはあまりマナーが良いものではないが、 「合格祈願」や「夫婦円満」と鉄道がミックスされているのが本当であることを示すために貼ってみた。 鉄道の幹線では、輸送量が多いので大型の機関車が通り、しかも頻繁に列車が往来する。大型の動力を積んだ大型の車輌は重く、それがバンバン通るからレールはどんどん摩耗する。だから幹線では、レールは太い鉄でできている。そうすると線路そのものも重くなるから、線路を支える基盤もしっかり作る。 一方、ローカル線は、輸送量が小さく、往来も少ないので、レールの摩耗は少ない。だからレールは細い鉄でできている。そうすると線路そのものは軽くなり、基盤もそれなりでOK。 そんなわけで、都会の幹線で使っていた車輌に最新式が登場して置き換えられ、余剰が発生したからと言って、それをお下がりでローカル線に持ってくることは容易ではない。軽いのを走らせるように作ってあるところに重いのを走らせると、線路が痛むからだ。 だから軽い所用の車輌を使うのだが、軽いということは動力が小さめということであり、馬力がちいさい。ところが、小海線は急勾配なので、馬力がちいさいと困る・・・ ということで、昔の国鉄はいろいろな路線の実情にあわせていろいろ開発していたわけだが、JRになると、むやみに開発費もかけられないということでいろいろあれだ。 ![]() しかし、小海線には、超最新型の最新鋭機が導入された。 それがこのキハE200形(写真の右側のやつ)。 左側にみえている白+緑のは、(それでも新しいのだが)キハ110系といって、平成2年(1990年)に投入された新型機だ。その前の型式が国鉄時代の昭和30年代(1960年代)のキハ58系とかなので、キハ100はこれはひさびさの新型機だった。ガンダムで言うとドムをひたすら改修してネオ・ジオン紛争の時代まで生き延びてきた部隊にいきなりドワッジ改が配備された感じ。 しかしそこへ投下されたのが、右側のキハE200形だ。「キハ」の「キ」は気動車と言って、要するにバスみたいにディーゼル燃料をエンジンで燃やして走るディーゼル車であり、バスみたいな音がする。非電化路線なので当たり前だ。それなのに、キハEの「E」は電気のエレクトリックだ。キハE200は、ディーゼルと電力のハイブリッドエンジン搭載なのである。プリウスみたいなものだ。 このキハE200が登場したのが平成19年(2007年)。この写真は2009年に撮ったので、まだ本当に最新鋭試作機だった。ガンダムで言うとゼク・アインぐらいある。かっこいい。
【長野県神社庁データ】
【参考資料】 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 【リンク】 * | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参拝日:2009年06月23日 |