水上布奈山神社があるのは、千曲川の中流にある戸倉というところ。平成の大合併で千曲市の一部になったけど、それ以前は戸倉町という独立した町だった。
そんなわけで、貧しく古社といえるようなものが無かった戸倉にも、まともな神社が祀られることになった。こうして慶長8年(1603年)、諏訪大社から建御名方神を勧請し、「諏訪社」が建立された。これが水上布奈山神社のはじまりである。 手水の水は凍てついていた。
千曲市というのは平成の大合併によって平成15年(2003)年に誕生した都市であり、それ以前は埴科市、埴科郡戸倉町、更級郡上山田町の1市2町だった。もとの町は「埴科郡」と「更級郡」とに分かれているが、これは千曲川を挟んで右岸(北岸)が埴科郡、左岸(南岸)が更級郡だったものだ。今ではいくつも橋が架けられて往来は容易だが、明治時代までは千曲川渡るには船を使う必要があり、地理的には隔絶があったのだ。
【長野県神社庁データ】
【参考資料】 『温泉の開祖坂井量之助翁』(1975) 『県史20 長野県の歴史』(山川出版社、1997、2010) 『長野県 地学のガイド』(コロナ社、1979、2001) 『長野県百科事典』(信濃毎日新聞社、1974、1981) 『長野県の歴史散歩』(山川出版社、2006、2011) 『長野の大地見どころ100選』(ほおずき書籍、2004) 『長野県の山』(山と渓谷社、2010、2015) 『長野県地名辞典』(角川書店、1990) 『見る知る信州の自然大百科』(郷土出版社、1997) 『信濃の橋百選』(信濃毎日新聞社、2011) 【リンク】 *おみやさんcom(水上布奈山神社) * | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参拝日:2010年12月28日 |