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徳島県 阿南市 那賀郡 阿波国
津峯つのみね神社 式内社
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郷社
別表神社
「四国の松島」を望む古社。

津峯山

阿南市の南部にはリアス式の入江になっている橘湾があり、「阿波の松島」と呼ばれている。その橘湾を眼下に見下ろす位置にあるのが標高247mの津峯山である。

所在

徳島県阿南市津乃峰町東分343

創建

祭神

賀志波比売命(かしわひめのみこと)
賀志波比売命は開運延命・病気平癒・海上安全の神とされている。『日本書紀』や『古事記』に頻繁に登場するようなポピュラーな神ではないようだ。この津峯山の主神として祀られている以外には、あまり情報がない。
私がまだ四国について何も知らない頃、人生初の四国上陸を果たしたときの道しるべは、昭文社のマップル「中国・四国道路地図」だった。その地図のなかで、徳島県の見どころとして記されていたのは、鳴門海峡、うだつの町並み、阿波の土柱、大歩危小歩危、祖谷渓、かずら橋、眉山、津峯神社、高の瀬峡、剣山、日和佐である。これを全部行ってやろうと思った。そんなわけで、私にとっての人生初徳島の2番めの立ち寄りスポットがこの津峯山だった。

動いているのか怪しい雰囲気のリフト。神社に詣でるぐらい、歩いて階段登ればいいじゃない、と思ったが、せっかくなので乗ることに。
スキー場のリフトとは違うので、足を伸ばせば地面に届いてしまいそうなスレスレをいく。

しかし本当に足先が地面に接してしまうと、たぶん急ブレーキがかかって転落してみっともないことになるので、むしろ足がつかないように気をつけなければいけない。


とうわけで社殿。

正直、神社とかにあまり興味がない頃にいったので、写真はほとんど撮っていない。
石段にいたトカゲとかに夢中になっている。


これが「阿波の松島」こと橘湾。
私は2、3週間ほど前に初めて「松島」を見たばかりだったので、
あー、なるほど、これは松島ですわ、と感じ入ったものだ。
今見ると、別に松島じゃなくね?と思うけれど。


湾内の眺望のなかで目に止まったのはこれ。
なにか軍事機密の秘密基地的な、
ジオン軍が地球降下作戦をやるときにモビルスーツが入っていたやつ(HLV的な)
かと思ったが、調べてみると超々臨界圧火力発電所だそうだ。
総出力70万kW、定格出力70万kW、なんとビグザム5機分の出力だ。これは勝てる。
「超々臨界圧」は「ウルトラ・スーパー・クリティカル(USC)」と言うそうで、
小学生かよと思ってしまう。


神社を見た後は探検だ。
洞窟がいくつもあるらしい。

結構な山肌を細い道でゆく。
写真ではわからないが、ヤブ蚊がすごい。
8月1日だったので半袖短パンといういでたちだったのが裏目に出た。


下敷きになったらタダでは済まなさそうな大岩がごろごろある。


しばらくすすんだあと、四つん這いにならなければ入れないような岩窟を発見。

入るかどうか逡巡したが、中は真っ暗、照明もなにもなく、
しかも半袖短パンの無防備。
とりあえずフラッシュ焚いて中の様子を伺おうとして撮ったのがこれ。

まったく予想もしていなかったのだが、
中に小さな祠みたいのがおいてあって、おっかないので走って逃げ帰ってきた。

 ▲石灰岩が美しい那珂川の源流域。
 四国の川といえば吉野川か四万十川が有名だが、那賀川は吉野川と並行して南を流れる一級河川であり、川の長さで言うと四国No.3である。(長さでは四万十川、吉野川、那賀川、仁淀川と続く。)その一方で、流域面積ではこれらの河川よりもずっとずっと小さく、吉野川の約5分の1、仁淀川の半分ほどしかない。他の河川が四国内で複数の県にまたがっているのに対し、那賀川は源流から河口まで徳島県内だけを流れている。それにしても「那賀川」という名前が悪い。関東にはどでかい「那珂川」があるし、九州・福岡を流れる「那珂川」も有名だ。紛らわしい。
 阿南市というのは、その那珂川の河口付近の沖積平野に広がる街である。まったく聞いたことが無い都市なので、どうせ平成の大合併でそこらへんの村が集まって「阿波の南だから阿南な」みたいにテキトウに決めた名前だろうと思ったらさにあらず。昭和33年(1955年)に誕生しているというのだからゴメンナサイ。

 私は四国のことは全然知らないので、何も書くことが思い浮かばない。調べてみても、戦国時代はこのあたりは三好義賢のテリトリーで、その配下の新開氏というのが治めていたようだが、新開氏というのは聞いたことが無いし、三好家もたいていこっちが近畿地方に進出する頃には滅ぼされているか捕らえられて配下になってそこらじゅうに散らばっているので馴染みがない。四国攻めの頃には委任軍団でゴリ押しで、こちらは中国攻めをするのが基本だし。わからない。
ここ。

あー、ここは委任軍団が知らないうちに落としに行ってるところですわー

国道193号というのがある。
四国の東部を南北に縦断する道路で、高知方面を探索したあと剣山をまわって阿波の土柱方面へ向かうための短絡路だ。つまり、当初の予定通り徳島の有名なみどころを全部まわるには欠かせない国道だ。

このときまで、私は国道は余裕だと思っていた。国道というものは国が支配しているので、最低でも片側1車線ずつが確保され、冬場の除雪も24時間体制だ。だから、最低でも平均時速50kmぐらいで移動できる。2時間あれば100kmすすむ計算だ。私はそういう計算で四国をまわっていた。

こういう頭上落石注意の看板も見慣れたものだが、
実際に石が落ちてきたことなど無い。単なる脅しだ。
もし落石なんかあった日には記念写真を撮ってブログに載せるレベルだ。



というわけで撮ってみた。

この頃から、薄々内心では、
(あれ?平均50kmはむずかしいな?)と思い始めていた。



この看板が出てきたときも、信じなかった。
いやいやいやいや、国道でしょ、通り抜け出来ないとかないない
ニュースとか見たこと無いの?
2、3日もあれば復旧するし、
最低でも迂回路はすぐできるわ。そりゃまあ舗装までは無理かもしれないけど。

ということで、無視して進んだ。
だって、この国道を使って山の中をショートカットして吉野川方面に出るのでないと、
90キロぐらい遠回りすることになるんですけど(笑)
ぷぷぷ、そんなばかなことあるわけ無いじゃん(木亥火暴)

私のマップル中国四国地図には、ちゃあんと、
抜け道になりそうなスーパー林道が書かれているもんね!
スーパー林道だよスーパー林道。
下手な国道より快走路で

だめでした


でも進んだ!
そしたら

こんなきれいな河原があった。
そこで小一時間を過ごした。だって、どうせなんとか抜け道あるんだし。



しばらく進むと、前方に何かが見えてきた。なんだあれ?スキー場かな?


スキー場じゃないっぽい、
ていうか、本当にこの山抜けられないかも
と思い始めたのがこれ。

でもきっとなんとかなる!だって国道だし!
そう確信をもって進んだのだが




無理でした。

あとで調べてわかったことだけど、
この1年前に台風で山が崩れ、それっきり。

【徳島県神社庁データ】
名称 津峯神社 No

 

所在 徳島県阿南市津乃峰町東分343 TEL 0884-27-0078
FAX 0884-27-0135
例祭日 11月17日
社格 式内小社・郷社・別表神社
祭神 賀志波比売命
大山祇神
交通 JR牟岐線「見能林」駅より約5km
社殿
境内     
氏子世帯 崇敬者数 
摂末社
備考 

西暦 元号 和暦 事項 備考
             
     

【参考資料】
『徳島県の地名(日本歴史地名大系)』(平凡社、2000)


【リンク】
*玄松子の記憶(津峯神社)


参拝日:2005年08月01日
追加日:2015年02月25日

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