全国神社仏閣図鑑 |
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宮崎県 |
串間市 |
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日向国 |
御崎神社 |
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都井岬の絶壁にある到達困難な神社。 |
宮崎県南東部の都井岬の突端の崖に設けられている神社。直接参拝するのは困難(立ち入り禁止)で、対岸から拝むことしかできない。
所在 |
宮崎県串間市大納 |
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創建 |
和銅元年(708年) |
祭神 |
綿津見神(わたつみのかみ) |
上綿津見神、中綿津見神、底綿津見神 |
綿津見(わたつみ)は海の神様である。「海神」と書いて「わたつみ」と読ませる場合もある。
最初の神であるイザナギとイザナミの夫妻によって日本列島が産み落とされ、それから石、木、水、風、山、野などの森羅万象の神が生まれた。ところが、最後に火の神を産むときにイザナミは火傷を負い、死んでしまう。イザナギはイザナミを黄泉の国から連れ戻そうとするが失敗し、地上の国へと戻ってくる。
このあとイザナギは黄泉の国の汚れを落とすために禊を行った。その場所は九州・日向の「阿波岐原」の地だったという。この際に、底綿津見、中綿津見、上綿津見の3神が誕生した。この3神をまとめて綿津見神とよぶ。(なお、最初のイザナギとイザナミによる神産みのときには、「大綿津見」という海の神が生まれているが、これは綿津見神とは別の神さま。)
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宮崎県の南端に、南西の大隅海峡へ向かって10kmほど突き出た小さな半島がある。これを都井岬という。
都井岬の半島は標高300メートルほどの山になっていて、その草原は野生馬の住処になっている。この馬は都井馬とか岬馬といい、国の天然記念物になっている。ふつうにそこらへんの野山をうろうろしているので、観光客でも自由に馬に近づくことが出来る。ていうか、草を食べるのに必死で観光客には興味が無いようだ。
道路から山頂までは標高差100メートルほどあり、そこを上っていくとあちこちで馬の親子がうろうろしている。迂闊に背後から近づいて驚かせたり、仔馬にちょっかい出して親馬を怒らせでもしない限り、脅威はない。(ただし後ろ足で蹴られると、内臓を損傷したり、蹴られた弾みで100mほど滑落したりして、死ぬかもしれない。)
その都井岬の先端にいくと、簡素な鳥居がある。

御崎神社はこの先だ。
なんでも、もともと和銅元年(708年)の創建で、綿津見神(海の神)を祭り、海上交通の安全を祈願したものらしい。708年創建というと、北海道民からすると地質時代級の古さと思うけれども、神話の国宮崎からすれば新参ということになるのだろう。なにしろ宮崎神宮は2600年の歴史があるということだから、1000年ぐらいのビハインドということだ。
その後の由緒としては、元暦元年(1184年)に土持信森という神官が島津氏にこの神社のことを紹介し、それによって島津氏の庇護を受けるようになったそうだ。棟札には歴代島津藩主の名が遺されている。
明治のはじめ(1873年・明治6年)に都井神社へ合祀された。が、こっちのほうへ参詣者が相次いぎ、さらに疫病の流行(コレラ)、稲の大凶作などが相次いで、村人が神社の復活(復社というそうだ)を願い出たところ、県庁(当時は鹿児島県の支配地だったそうだ)の赦しが得られて旧社殿を復活させたそうだ。

この都井岬というのは、「ソテツの自生地の北限」だそうだ。南の国アピールなのか、北国アピールなのか、立ち位置が微妙な地域だ。『一番早く閉まる深夜店』みたいなものか。
宮崎県の6月初旬というのは、北海道民からすると酷暑でタマランのだが、現地民からするとまだ涼しいらしい。ソテツさんもまだ枯れ枝が目立つ。夏が本気をだすのはまだまだ先らしい。

参道(?)のいたるところには、マカデミアナッツチョコレートが散らばっている。さすが南国・・

と言いたいところだが、実はこれはチョコレートではない。

ここらへんも野生馬の行動範囲なのだ。
彼らはフリーダムにうろうろし、車道だろうが参道だろうが関係ない。だってワイルドだから。
まあ野生馬つっても、日本列島にはもともとウマはいないので、遠い昔に飼われていた馬が逃げ出して野生化してしまったものの子孫、ということになる。

あと、ソテツの葉っぱ(?)の芯(?)なんだろうけど、
ういうのが無数に落ちていて、一瞬でけえムカデかと思って怯む
ソテツ林(っていうのか?)の中をくねくね歩き、岩だらけの小川みたいのを渡ると


古代の石碑が出現する。
なになに・・・「昭和11年4月に御神殿と社務所を改築して云々」
というわけで、都井岬の先にある参拝所にたどりつく。
実は○で囲ったところに本物の神社のお社があるのだが

あそこには行くことができない。
だからここから遥拝するのだ。
道はあるのだが


行くことができない。
なお、ここまでの写真を見た限りでは、
伝わりにくいと思うんだけど、
なんか海沿いの穏やかな位置にある、っぽい感じがすると思うんだけど、
実際はものっすごい断崖の上にある。
こんな感じ。
↓
_社__
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海海海海海海

ほらね。
しかし釣り人は余裕。


【宮崎県神社庁データ】
名称 |
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No |
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所在 |
宮崎県 |
TEL |
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FAX |
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例祭日 |
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社格 |
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祭神 |
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交通 |
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社殿 |
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境内 |
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氏子世帯 |
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崇敬者数 |
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摂末社 |
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備考 |
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【参考資料】
【リンク】
*串間市観光物産協会 御崎神社
*みやざき観光情報 旬ナビ 御崎神社
*宮崎観光写真 都井岬
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