戸隠と並ぶ信州の秘境、鬼無里村。人口2000あまりで、いわゆる無医村でもあった。その鬼無里村も平成の大合併で長野市に吸収され、今は長野市鬼無里となった。 ここを流れる裾花川の南岸を「西京」、北岸を「東京」という。東京にはさらに二条、三条、四条などの小字がある。これらの地名は都を模したもので、平安時代に京から逃れてきた紅葉という聖女のためのものだったともいう。西京には春日神社が、東京には加茂神社 が祭祀されている。 西京地区と東京地区をあわせて「両京」と呼ぶ。両京地区は鬼無里村の奥地のなかの中心集落で、かつては西京と東京にそれぞれ学校もあった。 国道406号沿いに立つ春日神社入り口の看板。 その反対側には、旧小学校舎を再利用したスポーツセンターがある。
社伝によると、白鳳13年(685年)に三野王が遷都の調査のために鬼無里にやってきて、春日神社を創建したのだという。 こちらが社殿。いわゆる春日造である。 鬼無里は豪雪地帯であるので、 江戸時代(寛政9年/1790年)に建造された本殿はこの建物の中にカバーされているらしい。 山の中のお社に行くとこれぐらいの状態はちょくちょくあるが、 さすがにこれを使う勇気はなかった。 神楽殿。 【長野県神社庁データ】
【参考資料】 『鬼無里村史』(鬼無里村、1967) 『県史20 長野県の歴史』(山川出版社、1997、2010) 『長野県 地学のガイド』(コロナ社、1979、2001) 『長野県百科事典』(信濃毎日新聞社、1974、1981) 『長野県の歴史散歩』(山川出版社、2006、2011) 『長野の大地見どころ100選』(ほおずき書籍、2004) 『長野県の山』(山と渓谷社、2010、2015) 『長野県地名辞典』(角川書店、1990) 『見る知る信州の自然大百科』(郷土出版社、1997) 『信濃の橋百選』(信濃毎日新聞社、2011) 【リンク】 *おみやさんcom(春日神社) * * | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参拝日:2009年07月15日 |